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アイデアから始まります。
モチーフでもテーマでも構いません。
「あ、これ面白い」と感じる着想を得るのが全ての端緒となります。
冗談や悪戯を思いついた子供と同じで、
ワクワクと浮きたつような気分になります。
艱難辛苦を経た数ヶ月後、アイデアは一編の小説へと結実します。
本は刊行され、世間の評価を待つことになる。
もし貴方が、井原忠政の本で笑ったり驚いたりして下されば、
その時点で俺的には、ほぼ「ミッション・コンプリート」。
――冗談が滑らずによかった、
と元子供は拳を握り締めているでしょう。
井原忠政



関ケ原から3年。
20歳になった鈴木右近は、真田信之に仕える武士として、紀州・九度山で幽閉生活を送る真田昌幸・信繁(幸村)親子に援助の品々を届ける役割を担っていた。
身の丈六尺二寸(約188cm)の大男。背には全長七尺一寸(約2m15cm)の長大な野太刀。口が悪く、頑固で、愛想もない。
ところが、困っている者を見ると放っておけない。150石の領主となった今、領民が浅間山噴火で困窮しているのを見て、一緒に鋤を振るうような男だ。
そんな右近の胸には、ひとつだけ消えないものがある。両親を死に追いやった叔父・中山九兵衛への仇討ちだ。
長年追い続けてきた九兵衛の手がかりを求めるうち、右近は思いもよらない人物と出会う。
親の仇の、娘だった。
仇を追う右近。流人となった真田昌幸。そして、敵の血を引く少女。
これまでまっすぐだった右近の「純情」が、大きく揺れ始めるシリーズ最大の転換点、第4弾!


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