top of page







イラストレーション 井筒啓之




アイデアから始まります。
モチーフでもテーマでも構いません。
「あ、これ面白い」と感じる着想を得るのが全ての端緒となります。
冗談や悪戯を思いついた子供と同じで、
ワクワクと浮きたつような気分になります。
艱難辛苦を経た数ヶ月後、アイデアは一編の小説へと結実します。
本は刊行され、世間の評価を待つことになる。
もし貴方が、井原忠政の本で笑ったり驚いたりして下されば、
その時点で俺的には、ほぼ「ミッション・コンプリート」。
――冗談が滑らずによかった、
と元子供は拳を握り締めているでしょう。
井原忠政





信貴山忠義 北近江合戦心得〈五〉
女難大敵だ、与一郎!無茶振り続く第五巻
旗印は「正直無双」!女難大敵、腐るな与一郎!
上杉謙信と雌雄を決すべく織田諸将が北陸に集う中、すでに狙いを毛利の中国地方に定める秀吉。弟の秀長を通じ藤堂高虎を播磨に派遣する一方、与一郎が帯びた密命は、於市への無謀な求婚の仲介だった。気乗りしない任務に加え、逆恨みされている侍女の暗躍、於弦の子の処遇――馬鹿正直な与一郎の気苦労は絶えない。
やがて、摂津で松永久秀が二度目の謀反を起こす。
堅固な信貴山城を落とすため、与一郎組が配置されたのはたった三百人で急勾配の斜面を攻める搦め手の別働隊。成り行きから思わぬ好機を掴んだ与一郎、ある大役を果たすことができるか!?
徳川方「三河雑兵心得」と対をなす、豊臣方の戦国出世物語。
無茶振り続く第五弾!
2025年3月6日(双葉文庫)



bottom of page